その他の自動車保険の勘違い
自動車保険の勘違いについてはまだまだあります。特に理解しておいてもらいたいのは「対人賠償責任保険」です。自動車保険の中で最も重要な補償が「対人賠償責任保険」です。不幸にも相手を死傷させてしまった場合だと、その賠償額は莫大で、数千万円はザラです。時には数億円にもなることもあるわけで、自賠責保険だけでは到底カバーできません。
ここでの勘違いがあるので要注意です。それは対人賠償保険の「対人」という点で、自分以外なら誰でも「対人」になるのではないということです。自分以外と言うなら、配偶者や子ども、父母など家族も対称になるかのような感じがするかもしれませんが、実は対象外なのです。これはかなり重要な点です。
運転している人に加えてその家族は「対人」とはされないことをまずはしっかり覚えておいてください。駐車場内を移動して、先に降りていた配偶者や子供を怪我させてしまったというケースもあるかと思います。これが対人賠償責任保険では補償されないということです。
更に「対物賠償責任保険」においても、運転者の持ち物や家族の持ち物の損害については補償対象外となっています。これは別の保険で「人身傷害保険」などに加入する必要があります。
「ロードサービス付き」の保険にも落とし穴があります。最近は自動車保険の多くにロードサービスが付いています。ここで比較対象になるのが従来からのJAFロードサービスでしょう。
自動車保険にロードサービスが付いているなら、JAFはもう必要ないと考えるかもしれません。しかしこの両者には大きな差があるのです。自動車保険のロードサービスは「その加入対象車にだけ付く」サービスです。対してJAFのロードサービスは「加入者人に付く」サービスだということです。
JAFのロードサービスなら、自分の車以外の友達の車でも、レンタカーでも、それどころか会員の人が同乗しているだけでも利用できます。バイクや原付でも対応してくれます。自動車保険のサービス内容については、このようにじっくり検討、確認してから加入してください。